モリブデンって何だろう?
最近、完全メシ系の栄養素表を見ていて、モリブデンの含有量が多いことに気付きました。それをきっかけに、モリブデンの摂取量やその影響について調べてみました。モリブデンは体にどれくらい必要なのか、取りすぎるとどうなるのか、不足するとどうなるのかをまとめてみました。
どれくらい多いかというと、、、
BASE BREADチョコレートの成分のグラフです。モリブデンはダントツに多く含有されています。(一日あたり摂取量に対して)
モリブデンの基本情報
- 元素記号: Mo
- 推奨摂取量: 厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人の1日の推奨摂取量は以下の通りです。
- 18~74歳の男性:30μg
- 18~74歳の女性:25μg
- 75歳以上の男女:25μg
- 耐容上限摂取量: 成人の1日の耐容上限摂取量は600μgです[1]。
モリブデンを多く含む食品
モリブデンは多くの食品に含まれていますが、特に以下の食品に豊富です:
- 納豆:100gあたり290μg
- そらまめ(生):100gあたり150μg
- えだまめ(生):100gあたり240μg
- 木綿豆腐:100gあたり44μg
- 玄米めし:100gあたり34μg
- 精白米めし:100gあたり30μg
- 落花生(いり):100gあたり96μg[2]
モリブデンの役割と必要性
モリブデンは体内の重要な酵素の補因子として機能し、以下のような役割を果たします。
モリブデンの過剰摂取と健康への影響
モリブデンは過剰に摂取してもすぐに尿として排泄されるため、健康への影響は少ないとされています。しかし、極端な過剰摂取の場合、以下のような影響が報告されています。
- 高尿酸血症: 尿酸の生成が促進され、痛風のリスクが増加する可能性があります。
- 関節痛: 過剰なモリブデン摂取は関節痛を引き起こすことがあります。
- 銅の吸収阻害: モリブデンの過剰摂取は体内の銅の吸収を阻害し、銅欠乏症のリスクを高める可能性があります[1][3]。
モリブデン欠乏症
モリブデン欠乏症は非常に稀ですが、発生した場合には以下のような症状が現れる可能性があります。
- 頻脈
- 多呼吸
- 神経系の異常
- 成長障害(特に子供の場合)
- 代謝異常[1][3]
日本人のモリブデン摂取量
日本人は平均して1日225μgのモリブデンを摂取しているとされています。大豆製品を多く含む食事の場合、1日300μgを超えることもあります[4]。これは推奨摂取量を上回っていますが、通常は健康上の問題を引き起こさないとされています。
まとめ
先日から、完全メシを食事に取り入れています。成分表にあるモリブデンについて調べました。
モリブデンは健康維持に重要な微量ミネラルですが、通常の食事で十分に摂取できるものとのこと。過剰摂取や欠乏のリスクは低いので、それほど気にしなくて良さそうです。
情報源 [1] モリブデンとは?体内でのはたらきや摂取の目安量、豊富に含む食品 https://medipalette.lotte.co.jp/bodycondition/267 [2] モリブデン - 「 健康食品 」の安全性・有効性情報 https://hfnet.nibiohn.go.jp/mineral/detail759/ [3] 栄養素モリブデンの科学的な働きとは?最新研究紹介 https://chibanian.info/eiyoso_moribden2024/ [4] モリブデン (必須ミネラル) - ら・べるびぃ予防医学研究所 https://www.lbv.jp/mineral/essential/mo.html [5] モリブデン | 成分情報 | わかさの秘密 https://himitsu.wakasa.jp/contents/molybdenum/