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フリーランスの備忘録、アウトプットの実験場

モーニングページとGTDの共通点:思考整理術の比較と活用法

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すべてを書き出すという点では、モーニングページとGTDは似ている。

先日、モーニングページを書き始めたという記事を書きました。

ブログを書いていない言い訳から始まり、「書きなぐる」系のメモ・ノート術をまとめた中で、朝一からA4ノートに3ページ分の思い付くことを書くというモーニングページというものを紹介したブログ記事でした。

11月26日には、はてなトップページのおすすめにも掲載されました。おかげさまでたくさんの人に読んでいただきました。その節はありがとうございました。

モーニングページを続けて感じたこと

モーニングページを書いて気づきました。その中身の大部分は取るに足らないことなのですが、たまには大事なことも書き出されることがあります。中長期的な目標だったり、攻めあぐねている仕事の具体的な解決手段へのヒラメキだったり、ブログネタのアイデアであったり。

普段考えつかないようなものがたまに降りてくるので、大切にして次につなげたいものです。

モーニングページはレビューも推奨されています。1週間ほど後に振り返ることで、その時に分からなかった気づきがあるとされています。昨日の自分は今日の自分とは違いますから、振り返ることは意義がありそうです。一粒で何度もおいしいものです。

モーニングページとプライバシーの問題

ただ、問題点もあります。自分の頭の中がさらけ出して形に残る、プライバシーの問題です。

「書きなぐる」系ノート術の目的は、人に見せるものではない文章がゆえに、自分の社会的立場や倫理観によって抑制されているものを開放することによって創造性が生まれるとされているようです。しかし、やってみると制約なくノートに書くことでとてつもないリスクがはらんでいることに気がつきました。

実際問題として、自分をさらけ出すというのはかなり難しいことがと感じています。手書きのノートでは誰かに見られる危険性があります。「ぼくががんがえた、うちゅうていこくけんこくのろーどまっぷ」や「県民局長的不倫日記」などは、絶対に人に見られてはいけないわけです。

プライバシー問題の解決には、対策が必要となりそうです。ノートの場合は、3日間開かなければミッション:インポッシブルのように自動的に中身が焼却されるような金庫が欲しいです。PCの場合だと、一定期間アクセスしなければファイルが削除されるようなプログラム付きの暗号化ファイル保管アプリがあればいいですね。このようなセキュリティ対策がないと、すべての自分をさらけ出すモーニングページなど、気楽に書けるわけはありません。

と言うわけで、最近はかりそめのモーニングページを書く毎日を送っておりました。

ただ、いつわりのモーニングページでも、創造性が生まれるわけではなさそうですが、ほどほどに役に立ちます。

すべて書き出すということが大事なことです。

タスク管理方法GTDも「書き殴る」系でした

話は変わって、タスク管理の話です。

タスク管理の技術として有名なものにGTDがあります。Getting Things Doneの頭文字を取ってGTD、日本語で言うと「タスクを片づける仕組み」でしょうか。

GTDといえば、珈琲好きの忘れん坊 (id:external-storage-area)さんがブログに詳しく解説されています。

GTDはやるべきことを全て書き出すことで頭の中から追いやり、今やるべきことに集中するためのメソッドです。

www.external-storage-area.com

GTDはやるべきことを全て書き出す作業を行います。一度頭の外にやることを置いておき、プロセスに沿って仕分けていきます。

第一段階の仕分けは次の通りです。

  • 2分で終わるものは今やる。
  • 時間のかかるものはリスト化
  • やれないものは、別に保存するか捨てる

第二段階の仕分けは、次の通りです。

  • 優先度の高いものを分ける
  • 複数のタスクに分けられるものをプロジェクト化する
  • 締め切りが決まっているものをカレンダーに紐付ける
  • 外注するものは任せる
flowchart LR
  A[GTD]

  %% 収集(キャプチャー)
  subgraph B[収集]
    B1[頭の中のタスクをすべて書き出す]
    B2[使いやすいツールを選ぶ(紙、アプリなど)]
  end
  A --> B

  %% 処理
  subgraph C[処理]
    C1[実行可能か判断]
    C1 --> C2[2分以内で終わる→今すぐやる]
    C1 --> C3[2分以上かかる→リスト化]
    C1 --> C4[実行不可能→保存または削除]
  end
  A --> C

  %% 整理
  subgraph D[整理]
    D1[次のアクションリスト]
    D2[プロジェクトリスト]
    D3[カレンダー]
    D4[待機リスト]
  end
  A --> D

  %% レビュー
  subgraph E[レビュー]
    E1[週に1回見直す]
    E2[タスクの追加や削除]
    E3[優先順位を調整]
  end
  A --> E

  %% 実行
  subgraph F[実行]
    F1[状況に合ったタスクを選ぶ]
    F2[エネルギーに応じてタスクを実行]
  end
  A --> F

GTDは、タスクの優先順位を決めるためのワークフローが決まっています。 ワークフローによって仕分けられたタスクによって、今やるべきことを明確にするので、目の前の仕事に集中できるというメリットがあるとされています。

GTDを仕事のために使うのか、日常生活についても使うのかによって扱う内容は異なりますが、やることを収集してInboxに入れる段階は、私の中ではモーニングページと同じような頭の使い方をしています。私の仕事形態は一人職場なので、仕事とオフの境目がほとんどありません。寝ている以外は仕事中なので、GTDにも家庭のタスクが入り込んでいるため、

タスクを書き出しているときにも、頭の中を書き殴っている感覚があり、モーニングページとGTDの共通点を感じています。もちろん違う点はたくさんありますが、似ていると思う点をまとめてみました。

モーニングページとGTDの共通点

  • 思考の整理

    • 両方とも頭の中にある考えを外部化して整理するプロセスを重視
    • モーニングページは自由に思考をアウトプットすることで心をクリアにし、GTDでは「頭の中に覚えておくべきことを外に出す」ことを基本
  • ストレス軽減

    • モーニングページでは書き出すことで感情や考えを整理し、心の負担を減らします。
    • GTDは「次に何をすべきかが明確になる」ことで行動に集中でき、ストレスが減ります。
  • 習慣化が重要

    • 両方とも効果を発揮するには日々の実践が重要です。
  • 自己理解や内省の助け

    • モーニングページは内省を直接的な目的としていますが、GTDもプロジェクトレビューなどの過程で自己理解を深めるきっかけとなります。

まとめ

「書き殴る」系のモーニングページとGTDについて理解を深めるためにまとめてみました。

モーニングページは書き殴ることで、感情や思考を「自由に吐き出す」ことが目的です。内面的な整理や創造性の解放に向いていそうです。また、GTDは「今やることを決めて、次の行動に結びつける」ことを目的とした効率的なタスク管理法です。

どちらも補完的に活用できそうです。たとえばモーニングページで感情と頭を整理した後に、GTDのプロセスで具体的な行動計画を立てる、といった形で相乗効果が期待できたらいいなと思います。

追記 

driveon43.com

NotionAIを用いて、Notion上で書いたメモやノートには、自動的にアクションリストを作るように設定しています。Notionでモーニングページを書いたら自動的にタスクが抽出されるのはかなり便利だと思いました。手書きには手書きの良さはありますが、Notionで書くノートはかなり便利です。

NotionAIによる要約とアクションリスト