昨月からNHKの俳句講座を録画しています。
早朝に放映されている番組です。アンタッチャブルの柴田氏が司会、芸能人ゲストが一人、俳句のえらい人が指導という形で、俳句の楽しみ方を伝える番組です。3月末は句会的なものも開かれていました。
季語だの情景だの、理解できていないのですが、寝ぼけた頭でテレビで見たときに何かを感じ取って「これは見ないと!」と思ったのでしょう。そうで無ければ毎週録画しませんよね。
この番組に関わらず、近頃心を動かれたその瞬間の自分の捉え方を忘れがちです。年のせいか、いろいろ忙しいから。困ったものです。
どこに心を動かされた記憶が定かではないが、このように番組を録画していたり、スクショを撮ったり、本かを買ったりしていることが、最近よくあります。メモを取ったけど、なんのメモだったかわからんというやつですね。
NHKの俳句講座の場合、あの時は多分こう感じたのだろうなというのを、振り返ってみます。
今までの私の生き方と全く違う人生をしている人たちがテレビの向こう側にいて、季語縛りの五七五の言葉遊びをしています。
ほんとのところ、何が楽しいのか全く分かりませんが、こういう世界がある事を知るのは悪いことではありません。よく分からないことも多いので、理解しようとせず、流し見して何かを感じようと思って見ています。
今日録画した番組を見ていると、興味深い言葉が出てきました。私でも知っている俳句界のえらい人、松尾芭蕉の言葉です。
ものの見えたる光
いまだ心にきえざる中(うち)にいひとむべし
その意味は、「対象物が放つ光が、心から消えてしまう前に、その瞬間に感動したことを何でもいいから瞬時書いておく」と言うことだそうです。
心を動かされたものを記録することは俳句の神髄なのでしょう。
私の場合はただの物忘れなので、俳句を詠まれる方と同列にするのは失礼だなぁと思いながら、色んなことをまとめておこうと思いました。
最後に五七五でまとめようと思いましたが、全く出てきません。もう少し修行してからにします。