43号線を西へ東へ

フリーランスの備忘録、アウトプットの実験場

朝マクド店内に響く「ごめんなさい!」

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朝マクドでPC作業をしていたら、店内の空気を一瞬で支配する声が飛んできた。

声の主は、スマホ片手のおばあちゃんだった。

「ごめんなさい!どこで注文したか分からなくなって!」

モバイルオーダーしたはずなのに、ドライブスルーで受け取るのか、カウンターなのか、自分でも迷子になってしまったらしい。

たぶん一回ドラスルで弾かれて、店内に避難してきたのだろう。

耳が遠い人は、自分の声の返りが弱いぶん大きな声になる、みたいな話を聞いたことがある。

それにしても、朝のマクドであの音量は強い。作業の手が止まってこの日記を書き始めるぐらいの破壊力だ。

ぼんやりそんなことを考えていると、第二波が来た。

「ここから25号線に出るにはどうしたらいいですか!私この店初めてで!」

対応しているのは若い店員さんだった。バイトの学生さんかな?最近、車に乗る若者が減ってるって聞くのに、その質問は酷じゃないか。

案の定、店員さんはいったん上司を呼んだ。

今のマクドは、カウンターで注文をとらない。

でかい縦の画面でセルフ注文、タッチ決済、QR決済。現金の人だけ“例外対応”みたいな空気がある。

人手が足りないからそうしてるはずなのに、結局こういう場面では人が必要になる。しかも誰でもいいわけではない、土地勘があって車移動経験をもち、道案内の言語化能力が高い人が望まれる。

「ナビに聞けばいいのに」と一瞬思った。

でも、たぶんそれができない世代なんだろうな、と飲み込んだ。道を教えてもらって、足早に去っていく彼女の後ろ姿を見送った。

近所の馴染みの店で生活が完結していた時代を知っていて、
「検索しろ」が前提じゃなかった時代を生きてきた人で、
こちらの鼓膜を揺らす声量で、迷子になっていた。

結局、あのおばあちゃんはどこへ行きたかったんだろう。ここから25号線はかなり離れているのに・・・

置いていかれた謎と仕事が手につかなくなった私が、朝のマクドにしばらく残った。