
先日、やよい軒でおかわりをしたらロボットが活躍していた記事を書いた。
しゃもじを使わずボタン一つでいい感じにふわっとご飯をよそってくれる優れものの機械です。「おかわりロボ」と命名されていましたが、ロボというよりは無骨な厨房機器でした。角に丸みを持たせて中間色の筐体にすれば店舗内装にもマッチするのにと考えている。
さて、皆様はやよい軒の運営会社をご存じだろうか?
食事が運ばれてくる前までに、やよい軒の親会社を調べてみたら超有名なお持ち帰り弁当チェーン店「ほっともっと」を運営するプレナスという会社だった。
元々は「ほっかほっか亭」をフランチャイズ展開する会社だったが、いろいろあって「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」に分裂したと理解していましたが、本当のところ何があったのでしょうか?
AIにまとめてもらいました。
出来たて持ち帰り弁当をめぐる国取りゲーム

「ほっかほっか亭」と「ほっともっと」は、似た名前の弁当チェーンだが、単なるブランド変更ではない。背景には、創業者、地域フランチャイズ、商標、総本部をめぐる“国取り合戦”があった。
創業の田渕家とフランチャイズ戦略(1976〜)
ほっかほっか亭は1976年、田渕道行氏らによって始まった。冷たい弁当が一般的だった時代に、作りたて・あたたかい持ち帰り弁当という市場を作った。いわば田渕家は「ほか弁王国」の創業者であり本家筋である。
その後、ほっかほっか亭は全国を一社で直接支配するのではなく、地域ごとの有力フランチャイジーに任せる形で拡大した。九州・山口を基盤に力を伸ばしたのがプレナス、関西を地盤にしたのがハークスレイである。
プレナスは江戸をおさえ、ハークスレイは主君をおさえる(1999〜)
転機は1999年。プレナス(塩井家)は東日本側のほっかほっか亭を取得し、九州・山口に加えて東日本まで押さえる巨大勢力になった。さらに「ほっかほっか亭」の商標にも強い立場を持つようになる。戦国風にいえば、プレナスは最大の領土と、名前を名乗る権利を手に入れた。
一方、ハークスレイ(青木家)は2006年にほっかほっか亭総本部を子会社化する。つまり、総本部という“本丸”を押さえた。ここで構図は決定的になる。最大店舗網と商標を持つプレナス。本丸である総本部を握るハークスレイ。ほっかほっか亭の中に、二つの権力が生まれたのである。
対立の激化(2008〜)
対立は修復できず、2008年、プレナスはほっかほっか亭から離脱し、新ブランド「ほっともっと」を立ち上げた。これは、最大勢力だったプレナスが旧体制を離れ、自分の国を作ったようなものだ。
その後の裁判では、総本部側がプレナス側に対して勝訴した。一方で、ビジネス面では、ほっともっとは全国ブランドとして大きく成長した。
つまりこの分裂は、田渕家が作ったほか弁王国を、プレナス塩井家とハークスレイ青木家がどう支配するかをめぐる争いだった。プレナスは「ほっともっと国」を建国し、ハークスレイは「ほっかほっか亭本家」を守ったのである。
プレナスとハークスレイ、株価と事業規模で見る「分裂後の勝者」
実際のところ、企業活動において勝者はどちらであったか、企業分析は専門外なので、AIに分析してもらった。
株価グラフの読み方
ほっかほっか亭から分裂して「ほっともっと」を立ち上げたプレナスと、ほっかほっか亭総本部を握ったハークスレイHDの株価を、2003年を100として比較した。

見た目としては、分裂直後の2008年前後は両社とも大きく沈んでいる。リーマンショックの時期でもあり、単純に分裂だけを原因にはできない。ただし、プレナスはその後2013年ごろから再評価され、2022〜2023年にはMBO・上場廃止前の価格に近い水準へ張り付いた。一方、ハークスレイHDは2000年代前半の高値から長く低迷し、2022年以降に反発した。
ここで重要なのは、プレナスの株価は2023年2月の上場廃止で終わるという点である。つまり「現在までの株価比較」はできない。株式市場という土俵では、プレナスは塩井家側のMBOによって市場から退場した。一方、ハークスレイHDは上場を維持し、現在も市場評価を受け続けている。
売上・営業利益・店舗数で見るとどうか

事業規模で見ると、勝者はかなりはっきりする。プレナスの2026年2月期営業収益は1,804.96億円、営業利益は77.68億円。ほっともっと単体の店舗数は2,426店である。
一方、ハークスレイHDの2026年3月期売上高は524.27億円、営業利益は30.57億円。ほっかほっか亭を含む中食事業は売上高167.64億円、セグメント利益3.20億円。ほっかほっか亭の店舗数は2026年3月末で716店である。
| 指標 | プレナス | ハークスレイHD | 見方 |
|---|---|---|---|
| 連結売上高 | 1,804.96億円 | 524.27億円 | プレナスが約3.4倍 |
| 営業利益 | 77.68億円 | 30.57億円 | プレナスが約2.5倍 |
| 弁当ブランド店舗数 | ほっともっと 2,426店 | ほっかほっか亭 716店 | プレナスが約3.4倍 |
したがって、弁当チェーンとしての勢力図では、プレナス側の「ほっともっと国」が大きい。店舗数でも、営業規模でも、プレナスが上回る。
ただし、ハークスレイHDを単なる「ほっかほっか亭の会社」と見ると誤る。現在のハークスレイHDは、店舗アセット&ソリューション、物流・食品加工などへ展開する複合企業になっている。つまり、ほっかほっか亭本丸を守りながら、周辺領域へ領地を広げた形である。
結論
弁当ブランドの国取り合戦として見れば、勝者はプレナスである。 ほっともっとは、旧ほっかほっか亭勢力から独立したあと、より大きな店舗網を維持した。
一方で、本家ブランドと法廷戦ではハークスレイ側が勝った。さらに現在のハークスレイHDは、弁当一本足ではなく、食品加工・物流・店舗支援へ広げることで別の戦い方に移っている。
つまり、こうまとめられる。
プレナスは、弁当チェーンの領土で勝った。 ハークスレイは、本丸と上場企業としての継続戦で残った。 田渕家が作ったほか弁王国は、最終的に「ほっともっと国」と「ほっかほっか亭本丸」に分かれて、それぞれ別の生き残り方を選んだのである。