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フリーランスの備忘録、アウトプットの実験場

スカウティング 88/100

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昨日子供のバレーボールの試合がありました。

バレーボールに関しては素人ですが、何試合か見ているうちに楽しみ方がわかってきました。子供のチームの応援もしていますが、それよりも相手チームの戦術分析をしてどうやったら勝てるのかをずっと考えて楽しんでいます。

勝負事なので、基本的には勝ちにいかねばなりません。勝つためには相手チームを観察して強みと弱みを探さないといけません。スポーツは頭を使わないと勝てません。

相手チームの弱みを突いて強みを消す。自分たちのペースに引き込むためには愚直に相手の弱点を突き続けること。まずは相手の弱点を知るための分析をスカウティングといいます。

スカウティングとは

スカウティングとは、スポーツの試合を分析することです。

例えばサッカーでは専門の分析官が各チームにいます。対戦相手の得意とする攻撃パターンを調べて、その攻撃パターンをさせないために、球の出所をつぶす、またはターゲットをつぶすようなディフェンシブなスカウティングが行われます。

もちろんオフェンスでもスカウティングは行われます。

身長差のミスマッチや、攻め上がる選手の後ろにスペースができるとか、CBの苦手なプレーなど相手のディフェンスの穴を探すスカウティングも行われ、その穴を広げるような戦術が立案されます。

マイアミの奇跡をご記憶の方もおられると思います。1996年にオリンピック日本代表がブラジル代表に勝利した歴史的な試合です。

日本の左サイドからのロングボールの処理にブラジル選手が交錯し、こぼれ球を伊藤輝悦がゴールに押し込んで1-0で勝利しました。

youtu.be

その時のスカウティングアナリストの方の話によると、左CBのロベルトが逆サイドからのクロスボールが入ってくると、自分のマークを見失いやすいことが、スカウティングされていたそうです。

また西野監督は、インタビューで両CBとGKのコンビネーション不足がスカウトから上がってると述べています。

https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=117609

その後のインタビューで、ゴールを決めた伊東輝悦本人は、そのようなスカウティングをされた記憶が無いと言ってるのが面白いところです。25年後のインタビューですし、ボランチ伊東輝悦には共有されてなかった情報なのかもしれません。現場ではそんなものかもしれません。

sportiva.shueisha.co.jp

前述のアナリストの方いわく、情報を与えすぎると考えて動くようになる、無意識に動けるように情報を渡す必要があるとのこと。言語化して状況判断してたら間に合わないのがスポーツです。反射的に動かないといけません。スカウティング内容を言われた覚えがなくても、無意識下に共有されていたのかもしれません。知らんけど。

ただパスの出し手の路木龍次と前でつぷれた城彰二はスカウティング通りの動きを行いゴールにつながりました。裏方が大好きな私には、あの勝利は奇跡ではなく、地道なスカウティングの勝利ということにしておきたいです。

バレーボールの素人スカウティング

さて、昨日は子供のバレーボールの試合でした。

県レベルでは弱小、市レベルでは中堅のバレーボール部です。 母親たちがややハリのなくなった黄色い声で応援する中、私は黙って相手チームをスカウティングしながら観戦していました。

ベスト16あたりからは、強豪校がひしめくようですが、昨日行われたのは1回戦と2回戦。くじ運がよく、強豪校はその先で当たるので順当勝ちできそうです。そのレベルの学校だと上手い子とそうでもない子の差が大きく、チームプレーも個人技も粗削りなので、一つ間違えば勝敗がひっくり返るのが魅力でもあります。

楽勝と思ったチームに最初に1セット落としました。相手チームに、強くて癖のあるサーブを打てる背番号1番の選手を活躍させてしまったのが原因でした。調子に乗らせるとどこまでも伸びていくのが学生スポーツ。勝つためには相手の弱点を突かねばなりません。

素人の私が感じたことはコーチの先生も当然わかっているので、2セット目以降は狙いどころを切り替え2セット連取で逆転勝利。私も監督気分で「そうそう、そこそこ」なんて言いながら落ち着いて試合を見ることができました。

プロの試合だと個人技術のレベルが高く、プレーのスピードが速いので、細かいところが見えません。子供の試合だとテンポがちょうどよく、いろいろなものが見えるので興味深かったです。

追記

2023/11/06 アイキャッチ画像追加 DALL-E3が生成

プロンプト:
躍動感あふれるバレーボールの試合風景を描いた手描き風の16:9イラスト。スタンドで親が試合をよく分析し、メモを取っている様子が描かれている。コートの中央にはバレーボール用のネットが張られ、選手がサーブやボレーをしている最中、スコアボードには試合の進行状況が表示されている。スタンドは声援を送る観客で埋め尽くされ、活気に満ちたカラフルな雰囲気に包まれている。
A hand-drawn style 16:9 illustration depicting a vibrant volleyball match scene. It shows a parent in the stands, closely analyzing the game, taking notes. The court is clearly marked for volleyball with a net in the center, players in mid-action serving and volleying, and a scoreboard displaying the game's progress. The stands are filled with cheering spectators, all encapsulated in a lively and colorful atmosphere.