1月28日。本日の日の出時間がちょうど7時。最低気温は3~4°でさすがに寒く感じるが、日中は10°、夜も5~6°の予報なので、上着があればそれほど寒さは感じない一日となりそうだ。
昨日、詐欺にまつわる記事を書いた。そのあと詐欺に関する映画を2本も見てしまった。振り返っておこうと思う。
詐欺映画
昨日の記事で詐欺の問題を取り上げた。2本見た詐欺映画はともにもFBIが捜査した事件で実話ベースのものだった。ネタバレありで振り返ってみようと思う。
Catch me if you can(キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン)
公開は2002年。1960年代から70年にかけての実話がベース。小切手偽造技術の長けた詐欺師とFBIの捜査を題材にした映画。監督はスティーブン・スピルバーグ、主演はレオナルド・ディカプリオとトム・ハンクス。
ストーリーは、投獄されたフランク・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)をFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)が面会に行くところから始まり、そこから詐欺師になったいきさつや、詐欺師としてFBIに追われながらも、様々なアイデアで逃亡生活を続ける姿を描いていきます。
ディカプリオが高い小切手偽造技術を持つことから、刑務所収監中に詐欺事件の解決に協力する。それをきっかけにFBIに協力することを条件に出所して、偽造事件担当としてFBIとして働く。
印刷物を見れば、その印刷方法がわかる技術を持つディカプリオ扮する小切手偽造詐欺師は、現代に置き換えると天才ハッカーか?
American Hustle(アメリカン・ハッスル)
2013年の映画。この映画も実話を元にしたストーリー。1970年代の実在のFBI作戦「アブスキャム」をベースに、逮捕された詐欺師とFBIエージェントが腐敗した政治家を捕まえるために手を組む話。
アブスキャムとはFBI捜査官がアラブの富豪に扮し、政治家や公職者に賄賂を提供する偽装作戦。作品中では、カジノに投資するアラブ人(に化けたFBI職員)をにアメリカ永住権(国籍だったかも?)を取らせるために、議員に裏金を渡して逮捕するという潜入捜査。
FBIが餌をまいて議員を捕まえるのはどうかと思うし、暴走気味のFBI捜査官を痛々しく感じた。
最後に
近頃話題になっている投資詐欺について考えたいと思って、詐欺にまつわる映画を2本見た。ともに70年代の詐欺事件の話しで直接は関係はないように思えたが、ストーリーを描いてディテールにこだわって初めてだませるというのは、詐欺行為の共通項であろう。
だます方もセッティングをしてから誘導してくるわけで、本気で狙われたらなかなかそこから抜けるのは難しいかもしれないと感じた。お金のあるところ、話題性のあるところには怪しい人が群がるという。普段から信用して相談できる人が多いと少しはリスクヘッジになるのだろうか。
今回紹介した2つの映画は、ともに「蛇の道は蛇」を有効に使って事件を解決した。犯罪者の捜査協力によってその後の詐欺事件を解決することを描いた映画であった。現在なら下記の様なホワイトハッカーがそれにあたるであろうか。
日本の犯罪者の協力を得るケースの有無はわからないが、更生にもなるし合理的な判断だと思われる。