高機能日本語入力ソフトATOKのマンスリーレポートが、今月も出ました。自分の打ち込んだ文字の数や傾向を計測してくれる機能です。使い始めて数ヶ月になりますが、先月はどのような傾向が見られたのか、記録を残しておきます。
おなじアカウントで使用している複数のPCでも合算せずに、台数分のレポートが作成されルため、合算して入力傾向をしらべます。
スタッツ
先月、決めた追いかける指標は下記の通りです。
- キータイプの効率:100打中の入力文字数、文字数とミス回数の両方を含んだの指標
- 原稿用紙枚数:入力文字数/400
- 入力時間:キーボードを叩いた時間がわかる
- 原稿用紙/入力時間:時間当たりのタイピングスピードがわかる
実際の数値は以下の通りです。
7月 | 8月 | 9月 | |
---|---|---|---|
効率(100打したときの入力文字数) | 40 | 41 | 40字 |
原稿用紙枚数 | 69 | 74 | 45枚 |
時間 | 49 | 53 | 30時間 |
時間当たり枚数 | 1.4 | 1.4 | 1.5枚 |
今月の特徴
今月の特徴は、下記の3つにまとめました。
- 入力した文字数がかなり減った
- 短文の傾向は継続(長文が苦手な傾向)
- 電車移動が増えたためPCからの入力が少なくなりスマホ利用が増えた
1.入力文字数の減少
7~8月がこれまでに考えられないぐらいキーボードを叩いていた。本業でまとまった量の文章を書く機会が多かったので、ノートPCに向かう時間が多かったた。おのずから入力した文字数がかなり増えていたこと。
9月に入って本業の文章作成が落ち着いたこともあり、キーボードを叩く時間が少し減っていった。と同時に、ブログ投稿数が減少したことも一因に挙げられる。
同時にスポーツ中継、海外ドラマ、動画編集などキーボード入力が不要な時間を過ごしていた。U-NEXTに加入することになって、アメリカのTVドラマを見始めてしまったことはかなり影響している。
2.短文で入力してしまう傾向
短文ですぐに確定する癖があるようである。
上記の図はマンスリーレポートの一画面で、文章入力傾向をマジ数で見たものである。「一文の文字数」の平均は25~40字となっているが、私の場合は11字と半分以下の値である。「句読点までの文字数」の平均は10文字に対して、私の値は9字であった。こちらはやや少ない程度である。
かな漢字変換ではある程度の長さの文を入力した方が、変換精度が向上するという特徴があるらしい。そのため、なるべく長い文章を書こうと心がけている。しかし、この三ヶ月の結果はあまり芳しい結果ではない。
私が、そのように短い文章でしか入力できない原因を、私の行動様式から考察してみたい。
アウトライナーやマインドマップを使うと短文入力になりがちかも
アウトライナーで文章を仕上げていくときの作法は以下の通りである。 - 箇条書きのリストを作り、並べ替えて見出し項目を作る - 見出し項目を説明するように箇条書きで文を書く - 箇条書き文を接続詞でつなげたり、助詞を継ぎ足したり、文章を作っていく - 文章を段落でまとめていく
上記のように、箇条書きから文章に仕上げていく場合、肉付け作業、すなわち追記が多くなるため入力する文字は短くなりがちである。以前マインドマップやアウトライナーを用いてブログ記事を執筆するという記事を書いたことがあるが、まさにアウトライナーの最初の段階は短文の比率が多い。それの影響が少なからずありそうだ。
「てにをは」の使い方が難しい
箇条書きから文章に、そして段落につなげていく書き方をおこなっていて、必ず起こるのが「てにをは」などの置き換えをしなければいけないことだ。日本語の文法は詳しくないが、箇条書きの文章化や、文や段落の推敲時には「てにをは」のやり直しは多発する。
そして「てにをは」たちは文字数が少ないのである。「てにをは」たちのつけかえで文章を読みやすくすると、ATOKの文字数カウントは短くなるのかもしれない。20文字、25文字、35文字とそれなりの文字数を稼いでいたとしても一度でも「てにをは」の1文字を入力してしまうと、レーティングはかなり下がってしまう。
(20+25+30)/3=25
(20+25+30+1)/4=19
(20+25+30+1+1)/5=15.4
実際に内部でどのようなレーティングを用いているかは不明であるが、「てにをは」のつけかえを減らすにはどうすればいいのかは今後考えていきたい。
単語単位のスマホ入力に慣れてしまっているのかも
スマホのかな漢字時には、あまり長文入力はしない。スマホ搭載のIMEは学習による予測変換であり、自分のよく使う名詞や動詞か真っ先にでる印象だ。文脈で変換していないように思う。
PC版ATOKの場合、文脈や過去の傾向によって変換候補を考慮する仕様になっているそうである。そのため、ある程度の長さの文章を書くことが重要で、それまでに入力された単語から、前後の意味のつながりを探して変換候補に反映させているとのこと。「そば」なら「打ち」、「福」は「内」なのである。
対応策として、スマホとPCでは、文字入力スタイルを変わっている事を、明確に意識してあげることが大事なのかもしれません。具体的には「PCモードオン!」のように頭の中で叫んでみると長文入力モードに切り替わるような気がする。
3.車移動の減少、電車移動の増加
車移動の場合はどうしても待機時間が発生するため、車内でPCを打ち込む時間を作ることができます。一方電車移動時は、直接事務所に向かうため、PCを持ち歩かないために入力時間がかなり減る。
また、車中の音声入力で済ませてしまう文章もあるのも、入力文字数が減った一因かもしれない。運転しながら日報等をを音声入力すると1,500~2,000字程度、原稿用紙4枚から5枚程度の量はすぐに話してしまえる量である。
8月は原稿用紙74枚に対して9月は30枚。原稿用紙枚数で44枚分、文字数に直せば17,600字の差があるが、1,500字の音声入力を12回程度の入力量になる。
まとめ
今月は過去2ヶ月に比べて大幅に文字入力数が減少した。その理由として、次の理由が挙げられる。
- 仕事が一段落した
- ブログも落ち着いてきた
- 音声入力やスマホ入力が増えた
また、入力が短文の傾向は依然続いている。ブログでは短文が読みやすいとされているが、今の状態なら少し短すぎるような統計がでている。PCで入力する際はなるべく長めに入力をおこない、変換候補が正しくでるようにしていきたい。
過去のATOKマンスリーレポートに関する記事。ご参考になれば幸いです。