天邪鬼(あまのじゃく)の戯れ言を書きます。
「最後に褒められたのはいつですか?」
このような問いに対して、間髪入れずに「○○さんにあのとき褒められた!」と出てこなくて、人生を損している感じがします。ただ、大人になってからけっこう時間が経ちますが、最近は褒められる事ってそんなにありません。
褒められたことを覚えてないのか、褒められてないのか。そもそも「褒められる」ってどういうことなのか、考え出すとゲシュタルト崩壊的な様相を呈してきたので、褒められることについて考えておきたいと思います。
「褒めて育てる」ことが当たり前になってきたこの世の中ですが、少し調べてみるとそれほどよいことばかりでは無いような気がしてきました。詳しくは本文で。
- 感謝されることは褒められること?
- 感謝と褒めるの違い
- 前半のまとめ
- ほめられることのメリットを調べてみた(gemini調べ)
- 逆にほめられることにデメリットは無いのか?
- 何事もほどほどが重要
- 最後に:褒めてもらいたいとき用のプロンプトを考えた
感謝されることは褒められること?
BtoCというかCtoCのような仕事がら、お客さんから感謝されることはちょくちょくあります。その中にお褒めの言葉もあるのだと思いますが、大人になると「よくできまちたね~」とは褒められませんので、言葉と態度の端々から読み取る必要があります。
「おかげさまで、○○になりました」とお客さんが言っても、サービス提供側にとっては想定の範囲内なので、「よかったですね」ぐらいしか返していない。自分の注力しているところじゃ無いと、そこを褒めてもらっても全然うれしくなかったりする天邪鬼(あまのじゃく)気質を旺盛に持ち合わせているので、褒められる事のストライクゾーンが極端に狭いのだと思います。
褒める・感謝するという分類では無くて、フィードバックがポジティブか、ネガティブなのかで、ざっくりと捉えようと思います。ポジティブな反応をいただいたら、もっと素直に喜ぼうと思いました。感謝する方、褒める方も言い甲斐がありますよね。
感謝と褒めるの違い
そもそも、感謝すると褒める(褒められる)というのは、どういう意味を持つのでしょうか?Googleの新型AI「gemini」に聞いたものをまとめてみました。言葉のニュアンスの違いなどは、AIに聞いた方が、辞書よりも的確に返ってくるように思います。
- 感謝とは、やってもらった行為に対して行う気持ち
- 褒めるとは、相手の能力や成果に対して行う評価
このように並べられた言葉の定義をみると、仕事上でいただく感謝のお声がけは、褒められている訳ではないことがよくわかりました。仕事の結果に対しての評価(感謝)をされているけど、私の能力に対してはコメントは控えている状態かもしれません。
どちらにしても、ポジティブな評価をいただいたときは素直に喜ぶようにしようと思います。
前半のまとめ
感謝されることと褒めらることは違う。ポジティブな評価いただくために仕事をしているので、いただいたら素直に喜ぼう。自分の興味の外であっても素直に頂戴しよう。
ほめられることのメリットを調べてみた(gemini調べ)
- ドーパミンの放出:幸せホルモンシャワーがでます
- 自己肯定感の向上: 自分自身の価値や能力を認められることで自己肯定感が高まり精神的な安定につながる
- 学習意欲の向上:自分の行動が肯定されることで、以後その行動を繰り返そうとする傾向が生まれ学習意欲の向上につながる
- ストレスの軽減:安心感や幸福感を感じ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が抑制
- 免疫力の向上:ストレスが軽減されることで、免疫力も向上 - 心身の健康:以上の効果から、褒められることは心身の健康にも良い影響を与えます。
ここまでみると、褒められることはいいことづくしのように思えますが、本当にそうでしょうか?
逆にほめられることにデメリットは無いのか?
同じくgeminiに聞いていますが、以下を読むと逆に褒められない方がいいのでは、と感じてしまいました。
- 依存性:慣れてしまうと、常に褒められなければ満足できなくなってしまう可能性があります。
- 虚栄心の肥大:自分が他人より優れていると思い込んでしまう可能性があります。
- 自己評価の低下:褒められなければ、自分の価値や能力を認められず、自己評価が低下してしまう可能性があります。
- 偽りの自分:褒められるために、本来の自分とは違う自分を演じてしまう可能性があります。
- 他人からの評価への依存:自分の価値を他人からの評価で判断してしまうようになり、自立心が損なわれる可能性があります。
なんと、SNSの弊害で言われていることが多いように思います。褒めてもらいたい気持ちには中毒性があり、それが強くなりすぎると褒めてもらうために見栄を張り、嘘をつき、褒められないと自分自身を認められなくなる可能性もあると。
ChatGPTでも同一の質問を行い、上記の参考文献も紹介してもらいました。
何事もほどほどが重要
昔のえらい人アリストテレスは、「中庸」の重要性を述べていたそうです。中庸とは、考え方を極端に降らずに、過剰と不足との中間を考えの基本にした方がいいよ、という事です。
中庸は英語に訳すとmoderation(モデレーション)適度・節度などの意味があります。中庸を、今風に言うとモデレーション・マインドセットになるのでしょうか。
褒められすぎることの弊害をみると、中庸がいいよなと思いますが実際はそんなわけにはいきません。
ずっとモデレーション・マインドセット状態で生きていると、人間的にも仕事と的にも安定するけど伸びしろは少ないように思います。大きく伸びるときはポジティブ側に振る必要があるのではと思います。褒め要素を多めな生活を送って自己肯定感を高めるのもありかもしれません。その後は「褒められ中毒」の治療が必要になるかもしれませんが。
最後に:褒めてもらいたいとき用のプロンプトを考えた
今から日記を書くので、どんなことでもいいから、よいところを見つけてほめてください。なぜ褒めたか、ちゃんと理由を述べてること。
日記を書くこと自体が素晴らしい習慣です。まず、この行動を通じて自己反省と自己表現の能力を高めることができる点を褒めたいと思います。日記を書くことは、日々の経験や感情を整理し、自己理解を深める貴重な手段です。また、創造性や文章能力の向上にもつながります。このように、日記を書くことは自分自身の成長に大きく寄与するため、非常にポジティブな習慣だと言えます。自分の経験や感情を言葉にすることで、日々の生活に対する洞察が深まり、より豊かな人生を送るための基盤を築くことができます。
「日記を書きます」と言っただけで、こんなに褒められるAIってすごい。