阪神淡路大震災時の阪神高速道路の被災物が展示されている震災資料保管庫に行ってきました。
私がほぼ毎日走る国道43号線の上を走るのが阪神高速高速道路3号神戸線です。現在は日常を取り戻してその便利さを享受していますが、あの場所を通った時に、28年前の惨状をふと思います事があります。調べていたら惨状の一部が保管庫の存在を知りました。
神戸市東灘区の深江浜にある震災資料保管庫では、地震の被害の多かった3号神戸線の橋脚(きょうきゃく)や橋げた(はしげた)の被災物が展示されています。
具体的には、曲がった橋げたやひび割れたコンクリートを切り出したそれら一部の展示。見かたによるとただの廃棄物です。それらの構造物には設計した人がいて、組み上げた人がいて、保守管理した人がいます。その人たちにとっては、決して廃棄物ではありません。自然の驚異に対する敗北の結果であり、次世代のより安全な道路を作るための学びの教材であり、後世に残すべきものだと思いました。
震災当時、私は京都に住んでいて直接的な被災はしておりません。現場で被災された方はトラウマになっておられる方もおられると思います。私の見学時に被災された方はいらっしゃらなかったようですが、施設の方は被災された方に対しても気遣いをされていました。
展示物はたくさんあります。最も驚いた展示を一つご紹介します。
阪神高速の橋脚から橋げたが浮き上がるのです。どう見ても重そうな橋げたが浮くぐらい地面が揺れるという、地震のパワーを再確認しました。
保管庫をリモートで見学することもできます。
バーチャル震災資料保管庫が開設されました – カンサイ ドボク スタイル Kansai Doboku Style
リアルの見学は、月に8回の見学会が開催されています。専門家による解説であっという間の1時間半でした。予約制になります。
場所は阪神高速湾岸線の高架下。駐車場は完備されてますが、最寄り駅からは徒歩25分ほどかかります。バスもあるようです
5年前の放送:阪神高速道路の防災・減災(2018年8月7日:サンテレビ) www.youtube.com
阪神高速道路 震災資料保管庫 VR動画:阪神高速先進技術研究所 www.youtube.com