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フリーランスの備忘録、アウトプットの実験場

Apple Watchの6分間歩行についてその意義を解説します

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iPhoneのヘルスケアアプリに「6分間歩行」という項目があります。下図が私のiPhoneのスクショになりますが、グラフを見るとずっと平坦なままで、数値は500mです。

誰に対する何のための計測なのか、iPhoneのヘルケアアプリにある6分間歩行テストとは何なのか、調査してみました。

6分間歩行テストとは(6MWT)

文字通り6分間歩行を続けて何メートル歩けるかというのを計測するテストになります。病気の方の体力を調べるテストでリハビリ領域で用いられています。

  • 息がしにくくなる呼吸器疾患の方
  • 片方の手足が力が入らなくなる片麻痺の方
  • 変形性膝関節症や脊柱管狭窄などの膝や腰の痛みがある方
  • 病気などで体力が落ちた高齢者

などの方に6分間歩いてもらった距離を測定したものが、6分間歩行テストです。体力が落ちた・痛みで歩きにくくなった方がどれだけ歩けるのかを知る指標になるようです。

6分間歩行テストの相場観

下記ブログに記載されていた基準値を引用します。500m以上が正常です。

6分間歩行テスト(方法や結果の解釈・カットオフ)について

  • 500m以上:高齢日本人の平均的な距離
  • 400m以下:外出制限
  • 300m以下:ほとんど外出できない
  • 200m以下:生活範囲が身の回りに限定

(千住秀明, 2005)

  • 安定した心不全患者833人対する前向き研究
  • 300mと450mの患者の比較
    • 総死亡率が3.4倍、心不全入院が11倍

(bittner,1993)


6分で500mということは、1時間で5km歩ける能力があるということです。ランナー表記に換算するとキロ12分ペースです。

若くて問題ない人なら余裕ですが、膝やアキレス腱が痛いなどで体重を足で支えにくいと、ギリギリか下回るぐらいの数値ですね。

私もコロナ罹患期間に500mを下回りました

2022年12月は私がコロナにかかっていた時期です。この時期だけ6分間歩行の値が落ちています。6分間歩くテストをしたわけではないのですが、このようにApple Watchをはめていると日常生活動作の活動量から6分間歩行テストの値を予測します。

Apple Watchの6分間歩行テストとは

アプリ内の解説文は以下のとおりです。

iPhoneの6分間歩行テスト(6MWT)は、最近の動作とワークアウトのデータに基づいて6分間で平坦場所をどれぐらい歩けるかを検査します。健康状態がよいほど歩行距離は長くなります。

この予測は運動能力の尺度と考えられています。より長い距離を歩くことが出来るほど、心臓、呼吸、循環器、神経筋の機能が健康的とみなされ、日常生活動作能力を反映する場合があります。健康状態および運動能力を向上させると、六年間歩行の距離を伸ばすことが出来ます。

標準的な6分間歩行テストでは、障害物の無い標準的な長さの平坦なコースを用いて、最長で何メートル歩けるかを測定します。この検査は、心臓や呼吸器の症状が回復中の人に行われることが多いです。Apple Watchなどのでばいすからのでーたをつかって、最大500までの6分間の歩行距離を予測することが出来ます。

計測のための条件を引用します。

Use the six-minute walking test score (6MWT) on Apple Watch to monitor your fitness - MyHealthyApple

6MWTスコアを確認するには、Apple Watchを週に少なくとも3日間、1日に8時間以上着用する必要があります。また、過去4週間にわたって10回以上、8時間以上着用した記録が必要です。

まとめ

iPhoneのヘルスケアアプリにあった数値のほぼ変わらない機能6分間歩行、これがなんなのか調べました。

心臓や呼吸器系の病気をはじめ、足腰の病気の回復状況や家に帰れるかどうかなどの判定に使う検査でした。

実際に歩いて測る場合ば500m以上の数値が出ますが、Apple Watchを用いた数字は予測値なので500mが上限になります。

怪我や障害がらない限りは変化がなさそうな検査地です。私もコロナ罹患時には500を切っていました。病み上がりなどで体力が落ちた時には確認しておきたい検査項目でした。