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「変な家」を読んだ

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家族の勧めで「変な家」を読みました。

帯に「2023年に最も売れた作品」とありますから、読まれた方も多いのでは無いでしょうか。

オモコロというWEBメディアから出版に行き着いた小説とのこと。前半部分はWEB記事で読めます。謎解きに興味を持たれたらぜひ本書もおすすめします。

変な家、雨穴著。あらすじは以下の通りです。

友人が購入検討している変わった間取りの中古の一軒家。オカルトライターの筆者(雨穴)と建築士(栗原)が、家の間取りの違和感から、隠し部屋の存在と殺人の可能性を考えていると、この家の近くから左手の無い死体が発見されました。

間取りを記事に書いたところ、その死体の妻と名乗る人物から詳細を聞きたいと連絡があり、筆者と栗原は間取りの謎と事件に巻き込まれて行きます。

何重もの謎解きが張り巡らされた「間取りミステリー」。途中からガラリと謎の方向性が変わるのは、読者の好き嫌いが分かれるところのようではありますが、私は引き込まれて一気読んでしまいました。

ネタバレの内容を含みます

何重もの謎解きで構成された物語は、映画「インセプション」でより深い層の潜在意識に潜るような感覚に近いものだと思いました。

一体、誰が仕掛けた事件なのだと。

左手の無い死体の原因を作った祈祷師、死者の妻を名乗る人物の母親の素性を考えると、どこまで仕組まれた事件なのか、筆者の想像力には驚かれました。

以上、簡単ではありますが「変な家」の感想を簡単にまとめてみました。読書の秋の一冊にぜひどうぞ。