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フリーランスの備忘録、アウトプットの実験場

新しい自作革靴のお手入れ 39/100

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5月10日に完成した自作靴、かなり馴染んできました。早くなじますコツや普段の手入れの話を書きます。

靴づくりをはじめて3年が経ちました。

まだまだ趣味のレベルですが、この技術で足に問題の抱える人に役立ちたいと考えてます。

趣味としてはハード、修行としてはユルユルな微妙なラインで前に進めてます。

 

下記の記事の続きになります。

driveon43.com

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今の履き心地は?

完成から2週間弱、2日に一回履いています。おおむね気持ちよく履いていますが、タンや履き口部分は足首が動くところなので、違和感が出やすいです。

そういう部分も履いているとそのうちになじんできます。一部馴染みの悪い部分があるので、そこだけ完成した翌日にクリームを塗っておきました。

 

ゆっくり馴染むのを部分的にクリームで加速させる

木型を盛って削ってカスタマイズしたのに靴擦れするの?という疑問もありますが、ごつめのタンニンなめし革の性質上しかたないこと。よく馴染むけど、最初は固いのが性質だそうです。

また、かかと部分を形作るための芯は、水溶性のノリで固めているのです。かかとが崩れると靴のシルエットが崩れるのでかなり硬く作る部分ですが、汗をかくたびに少しづつ足なりになっていくのです。これらは馴染むのにゆっくり待たないといけない部分です。

けれどもタンの部分は、足首がこすれて違和感が起こりやすい。タン(ベロ)の部分や履き口は製法上、つりこまない部分なので他の部分より硬くて、当たりがきつかった。

今回は靴連れ予防効果のために、弱めのクリームをぬって硬さを和らげることにしました。

使ったのはこちらのモーブレイのデリケートクリーム。これは小さめの瓶ですが、もっと大きい便もありました。

デリケートクリーム:においもなく、べたつきもなく使いやすい



革製品のオイルといえばミンクオイルが有名かもですが、ミンクオイルを塗りすぎると革の伸びが促進されすぎて、靴がユルユルになりやすいそうです。対してデリケートクリームは、ミンクオイルとくらべると油分が少なくべとつかないので、ライニング(内側の革)にも使えるタイプです。油分が少なめで水分多めなデリケートクリーム、塗ってすぐは水分で革が曇りますがすぐに元に戻ります。

タンの部分は靴を作るとに引っ張らないので、革の線維がしっかりしている
曲がりにくいので足首に刺さりやすい

塗ってから2~3日ほどで、歩いているときにベロのしなやかさができ、履き口も違和感はなくなりました。

 

 

雨の日の革靴

一般的に革靴は雨の日に履いちゃダメと言われがちですよね。でもそれは革と底次第です。この靴は多少の雨なら大丈夫です。

ちょうど本日近畿地方は午後から軽く雨が降ってきました。オイルをかなり含んだ肉厚の革なので、これくらいの軽い雨なら問題なく履けます。ただ、雨粒がしみこむとシミにはなるので、防水スプレーはしっかり吹きかけておく方が安心です。防水スプレーは乾いてから効力を発揮するので、できれは前の晩にやっておきましょう。

雨の日は防水スプレーを忘れずに。しっとりするぐらいまでかけて、乾くのを待ちましょう

 

 

普段の手入れはブラッシングと乾燥を中心に

ビジネスシューズではないので鏡面仕上げはしません。ラフに履く靴なので、傷は思い出と割り切って履いています。ただ、ブラッシングはほぼ毎日忘れずに行います。

ブラッシングが必要な理由

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その理由として、

  • 靴クリームを塗りすぎると革が伸びすぎてフィット感が悪くなる
  • ホコリが革の油を吸うので、ほったらかしの靴ほど痛みやすい

などがあります。ホコリ落としには馬毛ブラシが推奨されています。毎日ブラシがけすると、それだけでピカピカになります。

 

 

靴クリームはいつ使う?

靴クリームは、年に1〜2回ぐらいがいいようです。靴クリームを塗った後に使うブラシは白い豚毛がよく用いられるようです。

 

 

靴を乾燥させる理由

革靴・スニーカーに関わらず、履いた後の靴はきちんと乾燥させる事で長持ちすると言われています。靴は毎日履かないほうがよいといわれるのは、乾燥による劣化を防ぐためです。水分を含んだ状態だと革の強度は低下すると思われます。またカビが発生がしやすくにおいの原因となります。

シダーウッドの乾燥材。帰ったら靴のつま先のほうに突っ込んで湿気を吸い取らせます
ハンズでメーカーを気にせずに買ってましたが、これもモーブレイでした

 

 



スニーカーだと乾燥はより必要

中底やライニングまで革の場合は水分をしっかり吸って、乾燥させるとはきだしてよい状態をキープしやすいですが、スニーカーの場合はより注意が必要です。中底がスポンジや不織布で、本底がウレタンやゴムなどの加水分解を起こしやすい素材が多く使われています。スニーカーは数年履くとボロボロになりますが、それはブラッシングと乾燥を怠っていたからかもしれません。

革靴は手入れさえすれば、アッパーは10年以上持つといわれますし、底が交換可能なハンドソーンウェルテッド製法(私の作った茶色い靴)や、グッドイヤーウェルテッド製法ならかかと部分を定期的に交換し、数年ごとに傷んだ底を交換(オールソール交換)すれば、かなり長く履けることになります。

革靴が愛されるのは、大事に履けば長く履けるからなのかもしれません。

 

目指せ100記事!プロジェクト実践中。これが39記事目になります。雑多なネタですが誰かのためになればいいなぁと思いながら書いています。 最後までご覧いただきありがとうございました。お時間ありましたら読者登録もお願いします。

 

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