時間が空きましたが、録画していたNHKのテレビ番組「解体キングダム」の再放送を見ることができました。老朽化した巨大建造物を新しい技術で解体する様を放映するという、マニアックな番組です。阪神高速松原線の再建工事の解体フェイズを取り上げていました。
4月末ごろ大阪府南部(大和川の南)から大阪市内に向かっていた時に、工事現場の下を通り、工事現場を見た時の記事がこちらです。
20数センチ垂れ下がってしまった阪神高速13号松原線を、周りの住民に配慮し、通行止めをせずに解体と再建工事を行うという。世界初の工法で取り組むとのこと。
収録は2月で、旧橋梁を解体している最中でした。私が見た4月末はすでに解体がほぼ終わった状態に見えます。どんな工事が行われいたのか。覚えてる範囲でまとめてみます。
- 工事の内容
- 工事の工程表
- 使われた技術
- これからの工事は乗り物ニュースで
- 世界初の工法にはロマンがある。が、3年かけるって長くない?
- NHKプラスに対する不満:なんでもう見れないの?
- 余談:巨大建築物の思い出
工事の内容
下記の工事の流れによれば、現在は2番目の既設コンクリート橋梁の撤去の段階ということのようです。
工事の工程表
使われた技術
日本初?オーバーザブリッジ工法:仮設桁とゴンドラ
日本初だったかどうかは失念しましたが、下を走る一般道への影響をなるべく少なくするためのオーバーザブリッジ工法の紹介。
- もともとの高速道路の上に工事用の仮設桁を架ける
- 仮設桁に吊り下げる形でゴンドラを設置
- ゴンドラに乗って高速道路を解体していく。
ダイヤモンドベルトカッター
コンクリート橋を解体するときにダイヤモンドベルトカッターの紹介。コンクリートに埋設された鉄筋部分も一緒にカットするため、継ぎ目の部分では抵抗が変わりベルトカッターが切れてしまうことがあるらしい。カットする際、職人が切断時の音の違いを聞き分けてベルトの回転数を調整するのを実演。
懸垂していた巨大ケーブルを引き抜く
1本当たりの重みが数トン、数十メートルの重そうなケーブルが4本。両端を作業用のケーブルでつなぎ8個のウインチで制御。一方を数十センチ緩めれば、すかさず反対側で巻き取るという作業。準備から撤収含め、なんと「一晩」でケーブルを引き抜いた。
この作業の時は、ケーブルの破損等のトラブルにそなえて一晩通行止めにしたそうです。
これからの工事は乗り物ニュースで
これからの工事の概要はこちらの記事に詳しくまとまっています。
世界初の工法にはロマンがある。が、3年かけるって長くない?
3年って長すぎるやろーって、いつも近くを通るときには愚痴ってますが、この番組を見て少し意識が変わりました。下道を止める影響と高速を止める影響とを長年にかけて考えてきた結果が、大和川線の完成でバイパスを作ってから、全面通行止めの工事を行う決断だったと頭では理解できるのです。でも長いです。
NHKプラスに対する不満:なんでもう見れないの?
ぶっ壊せとは思いませんが、NHKはおかしいと思います。
この番組の見逃し配信も期間限定的でもうすでに見れなくなっています。
テレビが生活の中心ではない時代に、隅から隅まで番組表を見て自分にとって役の経つ番組を探せというのか?
NHKプラスはアーカイブをかなりの期間残すべきだと思います。
余談:巨大建築物の思い出
その昔、ラスベガスの近くにあるハーバーダムを見学したときのことです。
「これがニューディール政策の賜物!このダムが供給する電気がなかったらラスベガスの街は生まれなかったんですよ!すげー」と大はしゃぎしてしまったのですが、同乗者が誰一人反応してくれませんでした。共有できないさみしさをひしひしと感じましたが、今ではいい思いです。
巨大建造物に萌えるエド105でした。
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