
半月ほど前になりましたが、7月の半ばに9回目の大阪・関西万博に行ってきました。
私がどうして聞きたかったパビリオンベスト3の中の1つ、いのちの未来館に行ってきました。
アンドロイド研究で有名な石黒教授の展示です。ワクワクしながら仕事を早く切り上げて行ってきました。
- 西ゲート 17時着
- 念願の「いのちの未来館 Future of Life」来訪
- ある家族の話から始まる
- おばあさんと孫のものがたり
- 共生
- 西ゲート19時30分 離脱
- いのちの未来について、銀河鉄道999の結末はどうだったか?
- 最後に
西ゲート 17時着
7月中旬。大阪市内はかなり暑いのですが、この人口島は過ごしやすいです。何度か書いていますが、海辺で風が吹いているので体感温度は2〜3度異なるように思います。

今日も大阪駅南の丸ビル跡地からシャトルバスで夢洲に向かいました。
快晴 31°C 湿度57% 風速24 km/h
念願の「いのちの未来館 Future of Life」来訪

予約の全く取れない「null2」と並んで一番行きたかった「いのちの未来館」は、アンドロイドやロボット研究の第一人者として知られる石黒浩教授(大阪大学基礎工学研究科)が館長を務める大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンのひとつです。
外観は黒い外壁に水が流れています。(人の写り込みは消しています)

入場してびっくり。外壁と思われたものはスクリーン的なものでした。外の音も結構入ってきます。

1人1つずつハンドヘルドデバイスを渡されます。ここから、展示内のプログラムに沿ったイヤホンによる案内が流れます。
エントランスホールでは、人形の歴史的なものが解説されます。

コドモロイドがお出迎え、

たまに笑います。
いのちの未来館はアンドロイドの技術に主眼をおいた展示ではありませんでした。
一永遠の体を手に入れることが出来るなら、あなたはどうしますか?、アンドロイドに記憶が移行できるなら、それはあなたと言えるでしょうか?人間とはなんぞやという難題を我々に問いかける、パビリオンでした。
ある家族の話から始まる
2Fの展示に上がるエスカレーターの壁には幸せそうな家族の写真が展示されています。

家族の記憶に感情をシンクロさせるアンドロイド

こっち見てる(汗💦

おばあさんと孫のものがたり
その後、おばあさんと孫娘の仲むつまじいストーリーがありますが、徐々におばあさんの寿命が近づいてくると言う設定。
また部屋が変わります。
残りのいのちが短いおばあさん、さてどうしますか?
アンドロイド OR ナチュラルエンディング(自然死)

共生
場面が大きく変わってその後、アンドロイドと人間が共生する社会が描かれます。
マツコロイド



1000年後の人間
「空の人形」をイメージしたと言われる人間とアンドロイドが融合した世界の生き物の展示で見学は終わりになります。

赤い皮膚、顔は表情が少なく不健康そうに見える人間的なもの。私にとっては、不気味で違和感を受ける展示でした。

https://youtu.be/PodIi1NkZE8?si=TPYpB9EGLs2Tmy-e

人は自ら未来をデザインし、いきたい命を生きられる。
これが、石黒教授の答えか。
西ゲート19時30分 離脱
快晴 28°C 湿度71% 風速21 km/h

いのちの未来について、銀河鉄道999の結末はどうだったか?
大昔にみた銀河鉄道999は、主人公鉄郎の永遠の命を手に入れる機械化人間への憧れからはじまるが、旅が進むにつれて鉄郎も成長し、有限の生身の生命を選択して地球に帰る物語であったと記憶している。
限りある生命の中で、必死に生きる人間の素晴らしさ的なものを松本零士氏は言いたかったのではないかと思う。
太く短く、今を必死に生きる。素晴らしいと思う。
自分が死ぬことまだ少し遠い話なので、「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」のように、若いものの邪魔をしないように散っていきたいと「今は」思ってはいる。
ただ、人間は考えが変わるものである。孫が出来たりすると変わるのかもしれない。死ぬ時は、真っ先にアンドロイド化してほしいと懇願してそうな気もする。
最後に
周りたい万博パビリオンベスト3であった「いのちの未来館」を体験できて良かった。
アンドロイドの技術的側面の展示かと勝手に思っていたので、実際は哲学的過ぎて思っていた展示とは異なっていたが、近未来の死に際に決めなければならない選択肢が提示されたように思う。
少し先の未来では、延命治療の承諾書を書くのではなく、ナチュラルエンディング承諾書を書くようになるのだろう。
アンドロイド化して死なないのが当たり前になると、世の中アンドロイドだらけになるわけだから、いわゆる生殖活動はどうなるのであろう?おじいちゃん/おばあちゃんがだらけの色気のない世界にななるのかな?