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「教皇選挙」(コンクラーベ)を観た

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この記事を投稿する頃は上映が終わっているかもしれないが、配信で見る方用に記録しておきたい。

教皇の名前を知っておくことで、映画をもっと楽しめますよ。

映画「教皇選挙」(コンクラーベ)とは

映画『教皇選挙』(原題:Conclave)は、ローマ教皇選出の舞台裏を描いた政治サスペンスです。

2025年5月8日に教皇選挙(コンクラーベ)にて一躍脚光を浴びた映画「教皇選挙」です。3月からのロードショーでしたが、世界的大イベントのおかげでロングラン上映となりました。

劇中では、前教皇の急逝から物語は始まります。世界中から集まった枢機卿たちが新たな教皇を選出するため、システィーナ礼拝堂に隔離されます。彼らの間で繰り広げられる陰謀や駆け引き、そして教会の未来を左右する選択が、緊迫感あふれる展開で描かれます。

主演のレイフ・ファインズが演じるローレンス枢機卿は、選挙を取り仕切る立場として、候補者たちの秘密やスキャンダルに直面し、信仰と現実の狭間で葛藤します。

本作は、2025年のアカデミー賞で8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞するなど、高い評価を受けました。

教会の伝統と現代社会の価値観が交錯する中で、信仰、権力、そして人間の本質に迫る本作は、観る者に深い問いを投げかけます。

教皇が名乗る名前について

教皇は、教皇に任命された時に教皇名を告げるというしきたりがあります。

ちなみに2025年5月8日のコンクラーベにより、新たなローマ教皇(267代)としてアメリカ出身のロバート・フランシス・プレヴォスト枢機卿が選出されましたね。そして、教皇名を「レオ14世(Leo XIV)」とされました。

レオはライオンを意味し、キリストの「獅子のごとき威厳」や教会を守る強さを示す意味合いが込められているそうです。力強さとは、なんともアメリカっぽい名前ですね。

ちなみに先代の教皇フランシスコという名前は、中世イタリアの聖人であるアッシジの聖フランチェスコ(1181-1226年)の名に由来しています。イタリアで最も有名な聖人の一人であり、清貧な生活を実践し、貧しい人々を助けました。ちなみにフランシスコのイタリア読みがフランチェスコだそうです。

少々ネタバレになって申し訳ないのだが、映画「教皇選挙」では、ラストシーンで新教皇がある名前を告げて終幕します。なんの補足説明も無しに。

私はその新しい教皇名の持つ意味がわからなかったので、映画のエンドロール中、激しい疎外感を感じ続けました。

信者じゃないので仕方ないとは思いつつ、教皇の事を知っておくことは欧米社会の教養なんだと思い知らされました。

教皇選挙を見る前に押さえておきたい人気教皇名トップ10

ということで、教皇の名前を多い順ランキングしたものをまとめておきます。

映画中に登場する教皇名はどれでしょうか?劇中でお楽しみください。

教皇 意味 使用回数 備考
ヨハネ ヘブライ語で「神は恵み深い」 23回 近代はヨハネ・パウロとの複合名あり
グレゴリウス ギリシャ語で「目覚めている者」「用心深い者」 16回
ベネディクトゥス ラテン語で「祝福された」 16回
クレメンス ラテン語で「慈悲深い」「寛大な」 14回
レオ ラテン語で「ライオン」 14回 教皇(2025年)はレオ14世
インノケンティウス ラテン語で「潔白な」 13回
ピウス ラテン語で「敬虔な」「信心深い」 12回
ステファヌス ギリシャ語で「冠」「花輪」 9回 番号の重複(ステファヌス2世問題)あり
ボニファティウス ラテン語で「幸運をもたらす者」「善行を行う者」 8回
ウルバヌス ラテン語で「都会的な」「洗練された」 8回

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